📘 Apple・NVIDIA・Microsoftへ10年以上保有してわかったこと
- 02 Nov, 2025
投資は“好き”から始めても成功する
はじめに:AIバブルじゃない、感情が先でいい
最近、「AI銘柄で儲けた人」の話をよく聞く。
確かにNVIDIAは爆上がり、MicrosoftはOpenAIとの連携で一気に話題になった。 でも、僕がそれらを買ったのはずっと前。
AppleはiPhone3を手にしたとき。 NVIDIAは自作パソコンのパーツを調べていたとき。 MicrosoftはAIの未来を直感で感じたとき。
つまり、「儲かりそう」じゃなくて、「これはスゴイ」が先にあった。
その感情が、結果的に10年以上続く長期投資につながっている。 今日は、そんな3社に投資するまでの物語と、そこで気づいた長期投資の本質を話したい。
Apple──“ユーザーから株主へ”の転換点
2008年。 初めてiPhone3を手にした瞬間を、いまでも覚えている。
それまで使っていたガラケーでは想像できない操作感。 指で触れるだけで画面が動く。 世界がポケットの中に入ったような感覚だった。
当時のApple株は1株10ドル台。 「これ、たぶん上がるだろうな」と思い、ほんの数万円だけ買った。
結果は──いまや株価は40倍以上。 配当も含めれば、トータルリターンは**+400%を軽く超える**。
ただ正直に言うと、当時はお金がなかった。 本当はもっと買いたかったけど、買えなかった。
でも、あのときの“少額でもいいから買ってみた”という一歩が、 僕の投資人生を動かしたのは間違いない。
NVIDIA──趣味が資産になった瞬間
2015年。 パソコンを買い替えるために、BTOパソコンをいじっていた。
「グラフィックボードはNVIDIAがいい」と、ネットの口コミで見た。 当時、GPUという言葉を理解していた人はほとんどいなかったと思う。
でも、僕の中では「画像処理はこれからもっと重要になる」と感じた。 それだけの理由で、株を30ドル台で買った。
そこから10年。 NVIDIAはAI革命の“主役”になった。 2024年には株価1000ドルを突破(分割後でも約30倍)。
数字だけ見れば夢のようだ。 でも、保有中は何度も心が揺れた。 GPUの在庫過多で暴落したこともあるし、「もう終わった」と言われた時期もあった。
それでも手放さなかったのは、NVIDIAが好きだったから。 “趣味で知った会社”が、いつのまにか“資産を支える会社”になっていた。
Microsoft──AI革命の扉を開いた企業
マイクロソフトに投資したのは、2023年。 ニュースで「MicrosoftがOpenAIに巨額出資」という記事を見た瞬間、 僕の中で“お堅い企業”というイメージが一瞬で変わった。
WordやExcelで終わる会社じゃない。 次はCopilotやAzure AIで世界を変えようとしている。
ChatGPTの裏側にいるのがMicrosoftだと知ったとき、 「ここは第二の変革期に入った」と確信した。
当時の株価は300ドル台。 いまは400ドルを超え、じわじわと成長中。
でも、数字以上に感動したのは、 あの巨大企業が再びリスクを取る姿勢を見せたことだ。 変化を恐れない姿勢は、いつの時代も投資家を惹きつける。
3社に共通する「成長の法則」
Apple、NVIDIA、Microsoft。 10年以上保有してわかったのは、成長企業には共通の法則があることだ。
1. ユーザー体験に徹底的にこだわる
Appleは「感情」。 NVIDIAは「性能」。 Microsoftは「実用性」。
どれも“使う人の体験”を中心にしている。 どんなに時代が変わっても、「人がワクワクする瞬間」を大事にしている会社は強い。 逆に、数字や流行だけを追う会社は、一時的に上がっても長くは続かない。
2. 時代が変わる前に動く
Appleはスマホ時代の前にiPhoneを出した。 NVIDIAはAIブームの前にGPUを磨いていた。 Microsoftは生成AI前夜にOpenAIへ投資した。
「流行が来てから動く」のではなく、「来る前に動く」。 そのスピード感が、結果として10年単位の成長を生み出す。 投資家にできるのは、「時代が変わる気配を感じた瞬間、少しだけ動くこと」。 それで十分だと思う。
3. “好き”で応援できる企業であること
結局、長期保有の最大の武器は「信頼」と「愛着」。 株価が下がっても、「この会社なら立ち直る」と信じられるかどうか。 それが、10年持ち続けられるかの分かれ目になる。
Appleの新製品を楽しみに待つ。 NVIDIAの技術発表をわくわくして見る。 MicrosoftのAI進化を実生活で体感する。
そんな“日常に溶け込んだ投資”こそ、長期投資の理想形だ。
まとめ:投資は「数字」より「関係性」
投資のスタートは“好き”でもいい。 むしろ、そのほうが続く。
Apple、NVIDIA、Microsoft。 この3社は、僕に「時間をかける価値」を教えてくれた。
10年前、iPhoneを買ったときには想像もしなかった。 でもいま、あのときの“好き”が僕の資産を作ってくれている。
🔍 この記事のまとめ
- 「好き」で選んでも、成長企業なら結果はついてくる
- 成功企業は“ユーザー体験”と“時代の先読み”に徹している
- 長期投資の本質は、「信頼できる企業と一緒に歩むこと」
- 数字だけじゃなく、「関係性」で投資を続けることが大切
株価のチャートを眺めるたびに思う。 「投資は人を成長させる」という言葉は、 Apple・NVIDIA・Microsoftと歩んできたこの10年が、 そのまま証明してくれている気がする。
🕊 最後に
“好き”で買った株が、人生を変えることもある。 だからこそ、「数字」よりも「心が動く瞬間」を大切にしてほしい。
その小さなときめきが、 10年後のあなたの資産を作ってくれるかもしれない。