オリックスの魅力と、いまの僕の立ち位置
- 11 Nov, 2025
僕はサラリーマンをしながら投資をしている、45歳のごく普通のおじさんです。
最近は家の修繕も気になるし、子どもたちの進学も気になる。 それでも、夜になると株や投資信託の話を熱く語っている──そんな日々です。
さて、今回紹介したいのは僕が10年近く保有している日本株。 その名も オリックス(8591)。
アップルやエヌビディアのような米国株と並んで、いまでも僕のポートフォリオに残っている“国内株の要”です。
【1】オリックスを買った理由
購入したのは、まだNISAが始まったばかりの頃。 当時14万円前後で購入し、そのまま長期保有。 気づけばもう10年が経とうとしています。
NISAの非課税期間がそろそろ終わるので、来年以降は売却も検討中。 とはいえ取得単価が低いので、どんな相場でも損を出すことはない。 長期保有の恩恵を感じられる、数少ない日本株です。
【2】オリックスの強みは“分散された総合力”
オリックスの魅力は、何といっても 事業の多角化。 オリックスは以下の 10セグメント で事業を展開しています👇
- 法人営業・メンテナンスリース
- 不動産
- 事業投資・コンセッション
- 環境エネルギー
- 保険
- 銀行・クレジット
- 輸送機器
- ORIX USA
- ORIX Europe
- アジア・豪州
金融・リース、不動産、投資、保険、銀行業務など、ほぼ“経済の全方位”を押さえている。 つまり、国内消費が落ち込んでも、海外で利益を上げる力がある。 この点が「日本株だけど、米国株っぽく動く」と感じる理由です。
【3】増配姿勢と安定配当
オリックスは 12期連続で増配 を続けています。 2026年3月期の配当予想は、
配当性向39% もしくは 1株当たり通期配当金120.01円
の“いずれか高い方”という明確な方針を出しています。 このルールがあるから、投資家としては安心感がある。
直近の 配当利回りは3.09%(2025年11月11日時点)。 高配当を軸にしたポートフォリオを作りたい人にとって、「日本株でリスクを抑えたい」ときにちょうどいいポジションになる銘柄です。
| 決算期 | 年間配ទ金(円) | 備考 |
|---|---|---|
| 2015/3期 | 36円 (ORIX) | 2015年3月期実績。 |
| 2016/3期 | 約 45.75円 (ダイヤモンド・オンライン) | 増配。 |
| 2017/3期 | 約 52.25円 (ダイヤモンド・オンライン) | 増配。 |
| 2018/3期 | 約 66円 (ダイヤモンド・オンライン) | 増配。 |
| 2019/3期 | 約 76円 (ダイヤモンド・オンライン) | 増配。 |
| 2020/3期 | 約 76円(横ばい) (ダイヤモンド・オンライン) | 増配ならず、横ばい。 |
| 2021/3期 | 78円 (株予報Pro) | 増配。 |
| 2022/3期 | 85.60円 (株予報Pro) | 増配。 |
| 2023/3期 | 85.60円 (みんかぶ) | 横ばい。 |
| 2024/3期 | 98.60円 (株予報Pro) | 増配。 |
| 2025/3期 | 120.01円 (ORIX) | 増配。 |
【4】でも…今後は“安定=伸びしろのなさ”でもある
ただ、今のオリックスを「これから買うべきか?」と聞かれたら、少し迷う。 理由はシンプル。 もうすでに “成熟” しているからです。
確かに業績は安定しているけれど、半導体のような急成長テーマを抱えているわけではない。 10の事業に分散しているぶん、企業価値の伸びしろが読みづらいんです。
以前は株主優待で個人投資家を惹きつけていましたが、それも廃止され、今は配当一本。 正直、次の10年で株価が2倍3倍になる未来は見えにくい。
だからこそ、僕は 「安定を守るための銘柄」から、「成長を狙うための資金」に切り替える時期 に来ていると感じています。
【まとめ】
- オリックスは 10事業に分散された総合企業
- 12期連続増配中、配当性向もルール化で安心
- 利回り約3.1%、国内株の中では安定感トップクラス
- ただし“成長性”は鈍化傾向、株主優待も終了
- 「守りの日本株」としては優秀だが、今後は売却も視野
今の僕にとって、オリックスは“過去を支えてくれた株”。 でもこれからは、新しい投資ステージへ進むための“出口候補”でもある。 長く付き合ってきた銘柄だからこそ、最後まで感謝しながら判断したい。